スイフトスイフトスポーツZC33Sの装備に関して大きな不満点の一つである、
”後部座席にルームランプがないために、暗い”
という問題を解消すべく、後部座席にLEDルームランプを増設しました。
もくじ
後部座席にルームランプがないことによる影響
スイフトスポーツの”走り”を重視したパッケージングにより、後部座席のルームランプも省かれているということだと思うのですが。。。
夜間は本当に暗く、不便を感じるほど
夜間の駐車場では、車の側に電灯でも立っていない限り後部座席は真っ暗です。
例えば乗車前に手荷物を後部座席に積もうとしたときには、足元はおろか、今、座席に何があるのか確認するのも厳しいほどです。
後部座席にルームランプの増設を検討
【最初の試み】プッシュ式の電池駆動ライトをルーフの内張りに面ファスナーで装着
まずは簡単な方法で済むなら、と電池式のプッシュライトを使うことを考えました。
¥788(税込み) Amazonにて購入
単4乾電池3本で、本体を押すと点灯するライトです。クローゼットなどに簡易的に照明を設置するための製品です。
車の天井の繊維に噛ませて固定しました。
効果としては適度な光量で後部座席暗い問題は解消しました。
しかし、プッシュ式ということで、使うたびに天井に手を伸ばして手動でON/OFFする必要がありました。
後部座席でのライト点灯はそれほど頻繁に行うわけではないので、こういった多少の難は問題ではなかったのですが、
一番問題だったのは、面ファスナーで付いているだけなので固定力が弱いことでした。
時間が経ってライトが落下した&固定する力が弱まってしまった
装着してしばらく(1ヶ月くらい?)は問題なかったのですが、ある日走行中にライトが落ちてしまいました。
取り付けルーフモールの繊維が面ファスナーのカギ?に引っ張られることで毛羽立ってしまい、面ファスナーと噛み合う力が弱まったようで、付け直してもすぐに落下するようになってしまいました。
やはり車両の電源を使う方式を検討する
とうわけで、ライトをしっかりと固定でき、車両の電源を利用することで電池交換の必要もなく、ドアの開閉に連動する方法を採るのがよいと思いました。
先に結論→後部座席の左右にLEDルームライトを設置
先に結果を示しますと、こんな感じになりました。
仕様
・前席のルームライトに完全連動(ON/OFF、ドアオープンでON)
なので、後部座席単体で点灯させることはできません。
増設するLEDライトの電源確保
室内ライトの増設で、電源を確保する方法ついて調べると、ドアの開閉と連動する電源の配線をエレクトロタップで分岐させる方法がよく紹介されています。が、私は車をいじる際には後で純正状態に戻せる方法で行いたいので、配線を傷つける(という表現は語弊があるかもですが)エレクトロタップによる電源分岐以外の方法を調べました。
純正のフロントのルームランプユニットのバルブ接続部
ルームランプのユニット内、バルブ接続部から電源を取る
ネットを検索していると、前席のルームランプのバルブ(電球)接続部に配線を割り込ませる方法を紹介されている方がおられ、そのアイデアを拝借させていただきました。ありがとうございます。
【ルームランプ増設】スイフトスポーツ ZC33Sの後部座席に無加工でランプを追加する方法
基本的に↑で紹介されている資材、手順に沿って設置したのですが、少し異なる部分もあるので、以下に記録します。
フロントのルームランプユニットを外す
一連の作業をするにあたり、フロントのルームランプユニットをいったん外して作業する必要があります。
内張り剥がしを隙間にねじこんで、引き起こすと「バコッ」と外れます。
この金属クリップで固定されているだけです。
また、ユニットは電源コードとコネクタでつながっているので外します。(他に見える細い黒い線は後述の作業で後部座席のLEDから引っ張ってきた電源コードです)
コネクタはツメでロックされているので、押しながら引くと外れます
取り外したルームランプユニット
続いてランプのレンズを外します。養生テープで保護して、内張り剥がしで起こすと外れます。
これで、今回利用するランプのバルブ接続部にアクセスできます。
たぶん、電気工事的には荒削りな方法なのだと思いますが、ルームランプはドライブレコーダーやオーディオなどとは違い、ドアを開閉したちょっとした時間しか使わないので、自分の用途としてはよいかと考えました。
LEDルームランプの増設作業
必要な資材がちょっと多いです。
材料
¥973(税込)×2
¥248(税込)
¥530(税込)
¥412(税込)
¥332(税込)
¥1,200(税込)
¥136(税込)
LEDライトの裏面に2個貼り付けることで、↓↓内張りの端に引っ掛けることができます。
取付作業
ダブルコードを必要な長さに切る
電源をフロントのルームランプから後部座席の設置箇所まで沿わせる長さにカットします。長めに切るのが無難です。
ダブルコードという名前そのままに、2本の電源コードがセットになっています。
・グレー色→+(プラス)
・黒色→−(マイナス)
と決めておきます。
LEDライトの電源コードをダブルコードと結合
LEDライトから2本の電源コードが出ています。
黒色→マイナス(−)
なので、
黒色(−)とダブルコードの黒
を結合します。
ダブルコードを手で引っ張って少し分離させます。
ダブルコードの先端のビニール被覆を取ります。細線用の電工ペンチを使うと簡単です。
結合に使うのが圧着接続端子です。金属のパイプになっています。
LEDライトのコードとダブルコードの先端をそれぞれパイプの両端から差し込み、ラジオペンチでギューと潰すと固定されるという仕組みです。
ただ、このままでは電気を通したときにむき出しで危険なので、セットになっているプラスチック製のカバーでしっかり覆います。
ドアモールを外して、ダブルコードをフロントのルームランプまで配線
ドアモールを外すと、内張りと車体の隙間の空間が見えるのでダブルコードを前席のルームランプまで配線します。モールを外してアクセスできる隙間から紛らわしくていすみませんが、↑の画像で見ている黒い線はLEDのコードではありません。。。ピラーの配線のイメージということで。。。またまたすみませんが、↑画像では黄色い配線通ししか見えていません。。
配線は、このような配線通しを使いました。前席のルームランプの位置と左右のピラーの間を通すのは、これがないと無理かと思います。
セーフティーパッケージ”あり”だとカーテンエアバッグに影響するかも。。。
私の車体は”セーフティーパッケージなし”仕様なので、内張りと車体の隙間にはカーテンエアバッグが付いていません。
代わりに樹脂パーツで隙間が埋められています↓
セーフティーパッケージ”あり”の仕様だとエアバッグが仕込まれているので、もしかしたら配線がしにくいかもしれませんし、エアバッグ作動時に配線が何らかの影響を及ぼすかもしれません。
ここまでの作業を反対席側のぶんも行います。
後部座席LEDからのコードをフロントのルームランプユニットに引き込む
左右後部座席からの配線を前席のルームランプ側で結合する
前席のルームランプのバルブ接続部に電源を割り込ませるので、左右後部座席から引っ張ってきたダブルコードのプラス同士、マイナス同士を結合します。
・左後席LEDランプからのプラス線、右後席左後席LEDランプからのプラス線
→ダブルコードのグレー色
・左後席LEDランプからのマイナス線、右後席左後席LEDランプからのマイナス線
→ダブルコードの黒色
という感じです。左右後部座席からのダブルコードをクロスさせるので、ここでもダブルコードを手で引っ張って分離させておきます。
また、ビニールの被覆も取っておきます。
丸型端子 穴径φ8を使ってまとめる
結合は丸側端子で行います。左右からの線が一組のプラス線、マイナス線にまとまります。
後部座席の、右側LEDからのプラス線と左側LEDからのプラス線、
後部座席の、右側LEDからのマイナス線と左側LEDからのマイナス線。
2本のコードをまとめる作業をマイナス線(−)を例に
先端をよじって一体化させます
丸形端子にかしめる際、ダブルコードの被覆を取った部分を折り返して太さを確保しました。
ビニールカバーをあらかじめ通しておきます。
丸形端子の”かしめ”方は事前に調べておく
私は今回初めてこの端子を使ったので、かしめ方がよくわからず、そのばで調べて行ったのですが、なかなか難しかったです。しっかりとかしめないと線が抜けてしまいます。
コードの選択を丸型端子にセット
コードの被覆ありの部分をかしめる
コードの芯線の部分をかしめる
かしめ部分にビニールカバーをかぶせて完成
同様にプラス線(+)の組も作成します
丸形端子をルームランプのバルブ接続部に割り込ませる
いったんルームランプのバルブを外し、丸形端子を差し込むように割り込ませます。
・右側:プラス(+)
・左側;マイナス(−)
です。
ルームランプのユニットはゆったりとしたスペースがあるので、配線を収めるのも簡単だと思います。
点灯テスト
ルームランプユニットのスイッチが”OFF”の位置になっていることを確認してから、車体の電源コードをルームランプユニットに戻します。
ルームランプユニット自体も車体の天井に戻し、スイッチを”ON”にして、前席のルームランプ、後席のLEDルームランプが点灯すれば成功です。
感想
夜間でも後部座席がしっかりと見えるようになり、大変満足しています。
足元に小物を落としてしまっても簡単に見つけられると思います。
自分もスイスポの後席の暗さにとてもストレスを感じています。
見た目を壊さずエーモン製品で制作費も抑えられるこの方法は妙案だと思います。
ただSRSカーテンエアバックの飛び出し口だと思うのですが正常作動を電源ケーブルが阻止したりランプがはね飛ばないかは検討されてますか?
こんにちは。筆者です。
たしかにそうですね。
私の車両の場合は、
“セーフティパッケージなし”仕様のため、SRSカーテンエアバッグがありません。もしあったら、この手法は採らなかったと思います。
セーフティパッケージ有り仕様の場合、フロントガラスやバンパーのレーダー装備、ブレーキアシスト装備などDIYに当たって影響が心配なところがありますね。