スイフトスポーツZC33Sについて、4輪とも浮かせた状態で行いたい作業があるため、フロアジャッキやジャッキスタンドなどを一式購入しました。
前にホンダ ライフJB5に乗っていた時は、季節のタイヤ脱着には車載のジャッキを使って一輪ずつ作業していました。
ジャッキアップ製品を選ぶときに気をつける点
購入にあたっては、いくつか考慮しなければならない点がありました。
地面から車体フロアまでの高さ→フロアジャッキそのもののがつっかえないか?
SUV系の車は何も気にすることはありませんが、低床の車の場合、フロアジャッキ自体がつっかえて入らない場合があります。スイフトスポーツも低床と言えるでしょう。
こういう場合は「スロープ」を使えばいいのですが、なるべく物を増やしたくなかったので、とりあえずスロープを使わなくても使えそうなローダウン対応のジャッキを探しました。
ジャッキスタンドの最低高
フロアジャッキで車体を上げた時、その下にジャッキスタンドが立てられるか?も考える必要があります。低床の車に対応したフロアジャッキは、逆に上げた時の高さが足りないおそれがあります。
ジャッキスタンドは高さ調整ができますが、一番低い状態の高さを確認しておく必要があります。
フロアジャッキで上がる車体の床の高さよりも、ジャッキスタンドの最低位が高いと使えません。。。
スイフトスポーツZC33Sのジャッキスタンドを懸ける箇所の地面からの高さは?
積載物によって高さは変わると思いますが、参考までに私の車の場合の、該当箇所の地面からサイドスカートまでの高さを見てみました。
フロント
175mmくらい
190mm
(2021.12.31記事訂正:リアの高さについて掲載が間違っていたので、フロントも測り直したら少し低かったです。。。)
リア
195mmくらい
270mm
(2021.12.31記事訂正:ジャッキアップ後の高さを載せてしまっていました。。。)
購入したもの
・フロアジャッキ
・ジャッキスタンド×4
・ゴム(ジャッキポイント保護用)
・車止め×2
フロアジャッキ BAL No.1335 ローダウン車対応 油圧ジャッキ 2トン(大橋産業)
¥6,644(税込・送料込) Amazonで購入
これにした理由
スイフトスポーツZC33Sの車重(6MT車のカタログ値は970kg)に対応
最大荷重2t対応です。
スイスポの車重は1tもありませんので、1.5tのジャッキでもいいかと思いましたが、収納ケース付きでローダウン対応の物がこの製品でした。
また、対応重量に余裕を持たせたほうがジャッキの耐久性にとってもいいかと考えました。
なるべく軽いもの
本体重量は11.8kgです。
固定のガレージがないので、作業場所はアパートの駐車場だったり、実家の敷地だったりします。運搬に苦労しない重さであることは大切です。
同じ2t対応でも、30kg近いものや、アルミ製でも20kgくらいの製品が多い印象です。
手頃な値段
¥6,644でAmazonで購入しました。近所のホームセンターでも¥7,000ちょっとでした。
使用頻度は、年2回のタイヤ交換のほかちょっとしたメンテナンスにしか使わない予定なので、そんなに高価なものでなくてもいいかと考えました。
最初は2万円くらいのものを検討していました。作りがしっかりしていて耐久性や安定性がありそうでしたが、前述したように重量が気になったのでやめました。
ローダウン対応
最低位は85mmです。
ジャッキアップの際にスロープを使わないため、地面と車体底面の間が狭いスイスポの床下に入るかどうかを考慮しました。
(後述しますが、結局なんとか入るギリギリ状態でした、、)
運搬ケース付き
むき出しで保管や運搬をするわけにはいかないので、最初からケースが付いてくると都合が良いです。
ジャッキスタンド エマーソン 折りたたみジャッキスタンド3t EM-124(ニューレイトン)
¥1,420【1個】(税込・送料込)×4 ノジマオンラインで購入
フロアジャッキは車体を持ち上げるためのもので、上げたまま保持するものではないのが一般的なようです。
4輪とも浮かせて作業したいので、4つ購入しました。
最低高がなるべく低いもの
最低位は260mmです。
ローダウン車用ジャッキのため、あまり車体を高く持ち上げることができないので、スタンドもなるべく低いものを探す必要があります。
折りたためる
4つも買うので、使わない時にかさばらないよう、折りたたみ式のものにしました。
固定式と比べて耐久性は気になりますが、これは3t対応なので、スイスポで使うぶんには十分余裕があるでしょう。
中央の支柱と、3本の足で支える仕組みです。特に不安感はありません。
ジャッキポイント保護用のゴム付き
ゴム(ジャッキポイント保護用) 直径50mmのゴム
ホームセンターでゴム類が売っているコーナーで探しました。サドルの直径を測って、ぴったりはまりそうなゴムを購入しました。
¥239(税込)
購入したフロアジャッキのサドル部分は金属の突起がむき出しです。ジャキアップ時はここに全圧力がかかるため、車体側のフロアジャッキポイントが傷ついたり、塗装が剥がれたり、凹んだりしないか心配です。
大きめのフロアジャッキ製品だと、ジャッキポイント保護用のゴムが付属したり、別売されたりしていますが、このフロアジャッキにはオプション品のゴムはありませんでした。
サドルにゴムを載せた状態です。
車どめ
¥416(税込)×2 Amazonで購入
これも収納時にスペースを取らないように折りたたみ式を選びました。
フロアジャッキのケースにも収めることができます。
効果というか、実際車止めとして機能してくれるのかまだ良くわかりません。。。
ジャッキアップしてみた
フロントのジャッキアップ
ジャッキの説明書には車体正面からジャッキを入れるようにと書いてあるのですが、スイフトスポーツの場合は低すぎて入りません。
どこなら入るかと試したところ、ここしかありませんでした。
タイヤハウスの隙間を利用してジャッキのレバーを操作します。
ジャッキについている運搬用ハンドルは取り外しておく
最初、このハンドルをつけた状態で入れたら、車体につっかえて取りだせなくなり、焦りました。
重いジャッキを何度も前後左右に動かしてなんとか取り出すことができました。
運搬用ハンドルを取り外すことで、ギリギリでフロアのジャッキアップポイントまで入れることができました。
フロントのフロアジャッキアップポイント
車体フロントのフロアジャキアップポイントはボルトが飛び出ている箇所。
車体下にiPhoneSEを潜り込ませて、真下から撮影してみました。
サドルに載せた保護用ゴムはジャッキアップ時かなり圧縮される
ボルトの形がくっきりと。数回でダメになって書い直しが必要な気がしますが、¥240くらいなのでそれでもよいかと思いました。
リアのジャッキアップ
リアのジャッキアップはかなり難がありました。。。
リアのフロアジャッキアップポイント
車両輸送時用の固定フックがポイントになります。分かりやすい。(ちなみにこのフックは牽引用ではありません。。。でもここをボルトと鉄板で挟んで取り付ける社外品の牽引フックがあるのですが、それは大丈夫なんでしょうか、、、?)
リアだけをジャッキアップする場合、ジャッキを下げてジャッキスタンドに懸けるとき、ジャッキポイントの位置が後方にかなりずれる
※フロントはジャッキアップしていない場合の話
リアをジャッキで最高位まで上げる
↓
ジャッキポイントの位置にジャッキスタンドを置く
↓
ジャッキを下ろす
。。。
となんと、スタンドに懸かるジャッキポイントの位置がかなり後方にずれます。
どうも、リアはジャッキで上げていくと垂直に上がっていくのではなく、後方にズレながら上がっていくみたいです。なので、ジャッキで上がった状態でジャッキポイントの真下にスタンドを置いても、ジャッキを下げていくと車体は前方にズレながら下がっていくので、スタンドに懸かるジャッキポイントはスタンドの前にズレてしまうようです。
なので、ジャッキを下ろすときは、ジャッキポイントがちゃんとスタンドの正しい位置に降りるかを見ながら、スタンドの位置を調整しつつ、慎重に下ろしていく必要ががあります。
4輪ともジャッキスタンドを懸けた場合、下ろすときはリアから先に降ろさないとジャッキが届かなくなってしまう
後述しますが、間違えるとかなり焦ります。
【フロアジャッキ BAL No.1335】と【ジャッキスタンド EM-124】と【保護用ゴム】でジャッキアップできる高さは何mm?
330mm(地面からサイドスカートまで)
ジャッキスタンドの2段目まで上げることができました。
ジャッキスタンド EM-124の2段目の高さ
330mm
というか、タイヤの脱着には2段目の高さに懸けないと、タイヤが浮かない
ローダウン車用ジャッキなので最高位があまり高くないため、ジャッキスタンドもなるべく低いものを、ということを念頭に選んだのですが、、、
そもそも、1段目の位置でジャッキスタンドを懸けても、タイヤが浮いてくれません。
1段目の高さに懸けても、何も作業ができません。
「ローダウン」というからには、サスペンションでローダウンしている車、ということなのですね。。。
ジャッキアップ、ダウンの順番(フロントとリアどちらから?)
ジャッキアップのとき
1.フロント→2.リア
ジャッキダウンのとき
1.リア→2.フロント
という順番にしないと、なんとリア側にフロアジャッキのサドルがかかりませんでした
ジャッキダウンのときにフロントを下ろしてから、いざリアを持ち上げようとフロアジャッキを上げていったら、最高位まで上げてもジャッキポイントにサドルが届かず、「え〜〜!なんでーーー!!」と、めちゃくちゃ焦りました。私のスイスポはリアにスタンドがかかったまま、亀さんになってしまうのかと思いました、、、。
下ろしたフロントを再度ジャッキアップしてスタンドも立てて、改めてリアをジャッキアップしたところ、無事にサドルがかかりました。ホッ。
色々とギリギリだった
スロープは用意して、フロアジャッキは最高位に余裕があるものを
今回は、
・スロープは使わない
・フロアジャッキはなるべく軽いもの
という条件であったため、スイスポZC33Sにはギリギリな仕様となってしまいましたが、安全に安心して作業するためにはスロープを用意して、十分な高さまで上げられるドッシリとしたフロアジャッキを用意すべきだと思いました。
4輪を浮かせて今後作業したいこと
ハブの錆処理
ホイール交換作業の際、納車半年くらいなのにハブがかなりサビていることがわかったため、サビ転換剤を塗って対処します。
ブレーキキャリパーの塗装
まだ予定はありませんが、ブレーキキャリパーを塗装したい。
冬季の融雪剤洗浄
冬季は道路に融雪剤が撒かれる地域ですので、ジャッキアップしてフロアの洗浄をしっかりと行いたい。