2023年3月31日

Certbotで作成したLet’sEncryptのSSL証明書のインストール時に、秘密鍵のインストールでサーバーがエラー

面倒を見ているWebサイトの一つに、Let’sEncryptのSSL証明書を手動で更新とインストールをしているものがあり、今回、いつも通りの手順で更新しようとしたら、秘密鍵のインストールでサーバーがエラーを出して焦ったのと、原因が判明して無事に証明書が更新できたメモです。

サーバー環境

Bizメール&ウェブ ビジネスr3

本件のサーバー環境というか、ホスティングサービスは
NTTコミュニケーションズの、”Bizメール&ウェブ ビジネスr3”というサービスです。

SSL証明書の運用

”Bizメール&ウェブ ビジネスr3”では、Let’sEncryptで取得した証明書を、「既存の証明書のインストール」というメニューからインストールして利用することができます。

Let’sEncryptのSSL証明書の有効期限は3ヶ月なので、3ヶ月毎にCertbotでLet’sEncryptのSSL証明書を取得して、手動更新していました。

”Bizメール&ウェブ ビジネスr3”でのLet’sEncryptのSSL証明書インストール

”Bizメール&ウェブ ビジネスr3”のメニューでは、
・秘密鍵のインストール(Certbotで作成される、”privkey.pem”ファイルをアップロード)
・証明書のインストール(Certbotで作成される、”fullchain.pem”ファイルをアップロード)
を順に行うだけで済むのですが、、、

秘密鍵のインストールでエラー

秘密鍵のファイルを”Bizメール&ウェブ ビジネスr3”でアップロードすると、

秘密鍵のインストールを完了できませんでした:required fields ‘key’ or ‘file’ are missing.


とのエラーメッセージが表示されて、秘密鍵のインストールができませんでした。

Certbotで作成したLet'sEncryptの証明書について、Bizメール&ウェブ ビジネスr3での秘密鍵インストールでエラー

秘密鍵の暗号化方式がCertbotの仕様変更で以前と変わっており、インストール先のサーバーがその暗号化方式に対応していなかったことが原因

ECDSAになっていた

Certbotでは従来、秘密鍵の暗号化方式として”RSA”だったのが、2022年リリースのバージョンから”ECDSA”になったとのこと。

ECDSA方式は残念ながら、”Bizメール&ウェブ ビジネスr3”のサーバーは対応していなかったようです。

解決方法

Certbotのコマンドで秘密鍵の暗号化方式に”RSA”を指定

Certbotのコマンドで、暗号化方式をRSAで指定するオプションを追加します。

--key-type rsa

コマンド全体の例としてはこんな感じです。

certbot certonly --manual --key-type rsa -d ドメイン

これで従来のRSA方式の秘密鍵が作成されます。

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