応用情報技術者試験(AP)の令和4年春期(2022年4月17日実施)に合格しました。
もくじ
受験した私について
大学は情報系の学部と大学院を出ました。
が、文系入学で、入学後も本格的なコンピュータサイエンスの専攻ではありませんでした。。。
情報処理技術者試験の受験歴
・大学在学中は「基本情報技術者試験」を2回受けるも、不合格。
・社会人になってから「応用情報技術者試験(AP)」の平成28年秋期試験を受験するも不合格。(午前合格、午後59点のギリギリ不合格)
6年ぶりに受験
職場では、IT環境全般に関する業務を担当しており、
社員のPC、業務ソフト、ネットワーク、VPN構築、サーバー、Webサイト、VBAでエクセルのデータを業務ソフトや会計ソフトなどへ橋渡しするプログラムの作成、、、
と何でもしているのですが、何となく周囲から単にパソコンに詳しいおじさんみたいな感じに見られているような気がしてきたので、資格を取っておいたほうがいいかなと思い、前回の不合格から6年越しに挑戦することにしました。
勉強期間
3ヶ月
1月12日:受験申し込みする
1月17日:テキスト、問題集を注文する
4月17日:受験
先述した通り、6年前に一度受験しており、午後試験がスレスレ不合格だった程度までは勉強していたこともあり、3ヶ月でギリギリ間に合いました。
勉強方法
過去問題集である『応用情報技術者パーフェクトラーニング過去問題集』(技術評論社)にひたすら取り組みました。
6年前の受験時に使っていた平成28年度秋用と、今回購入した令和4年春用で、合計8回分に取り組みました。(最後の方は間に合わなくてスキップしていたかもしれません。。。)
午前試験、午後試験ともに勉強を始めた頃は時間を気にせず、とにかく自力で解けるかどうかに重点を置き、一問解答するごとに正解を確認し、解説を読んでいました。
試験まで1ヶ月を切ったくらいから、試験時間を意識し、時間を計りながら学習に取り組みました。
午前試験
最初の1ヶ月くらいは午前試験の勉強をしていました。
午前試験は80問中、48問正解できればよいが、、、
午前試験は80問100点満点のうち60点以上で合格です。問題の配点は不明ですが、単純に60%以上で合格となるならば48問正解できればよいので、解けない問題があっても余裕があります。
過去問からの再出題が多いので、ひたすら問題を解きました。前回の受験が6年前だったので、その時学習したことはもう忘れているかと思ったのですが、意外と覚えていることもあり、過去問集で最初に解いた1回分で、合格点に近い程度の解答ができました。
48問正解できればとりあえず午前試験は通過となりますが、午後試験のことも考えると午前試験の内容もしっかりと抑えておく必要があると思いました。午後試験は記述が中心ですが、午前試験で扱われるような内容について、単語を記述するだけの小問もあります。
午前試験では記憶があいまいでも、選択肢を選ぶだけなので何とかなってしまいますが、午後試験ではしっかりと覚えていないと簡単な問題をみすみすのがしてしまうことになりかねないです。
午後試験
2ヶ月め半ばくらいから午後試験の勉強を開始しました。
午後試験の科目選択
午後試験は11分野のうち、1分野は解答必須、4分野を選択して解答するものですが、勉強は全分野に取り組みました。
ちょっと効率が悪い勉強法かもしれませんが、過去問を解いていると、同じ分野でも実施回によって難易度にバラツキがあり、ある回では簡単だったのに、別の回では話にならないくらい解答できなかったことがありました。
このように科目を絞ったところで、試験本番で難しい出題に当たってしまっては詰んでしまうというリスクがあったので、どの分野でもある程度解答できる準備をしておくことにしました。
試験時間が足りない
午後試験は5分野を150分で解きます。
1分野(1問)あたり、30分になります。
出題の意図を読み違えたり、計算間違いをするとたちまち時間が足りなくなるので、プレッシャーです。
中には20分〜25分くらいで解答できる出題もあり、トータルで150分以内に解答できる分野の選択ができればいいのかと思います。
午後試験は対策しにくい
午前試験とは打って変わり、過去問の再出題がなく、けっきょく最後までどのように勉強するのがよかったのかわかりませんでした。
勉強していくうちに意識していたこととしては、
問題の見極め
→まずは選択対象の10分野の問題をざっと見て、自分が合格点(60%正解)をクリアできる出題になっているかを見極められるようにする
選択問題や、短い単語を答える問題
→用語は午前試験の勉強でしっかり理解・記憶する
長文記述
→問題文の字句を使って解答できる問題(≒得点しやすい)を見抜く。
というところを意識しました。
人によって向き不向きの分野があるかもしれない
先述したように、私は選択分野を全部勉強したのですが、
・プログラミング
・データベース
だけは、どうがんばっても30分以内に解けるようにはなりませんでした。
プログラミングは、出題に誘導されて解答していく問題なので、時間をかければほとんど解答できるのですが、、、とにかく時間がかかってしまいます。
データベースはSQLを解答する問題があり、過去問を数回解いた程度では身につきませんでした。
この2分野は、業務で日頃からアルゴリズムやSQLに触れている人か、パズルを素早く解いてしまうような頭の良い人でないと、限られた時間で解くのは難しいかと思いました。(いや、私の努力が足りないのと、適性がないだけ。。。)
テキスト・問題集
【きたみりゅうじ】(技術評論社)¥3,608(税込み)
とても分厚い本で、辞書みたいなものですが、わかりやすいです。常に横に置いて自分の知識や理解の薄いトピックについて確認していました。
「待ち行列」について扱われていなかったのが気になりました。
6年前の受験時は、同じシリーズの基本情報技術者試験のものを持っていました。たしか当時は応用情報技術者試験版がまだ無かったと思います。
【加藤昭、高見澤秀幸、矢野龍王】(技術評論社)¥2,068(税込み)
メインの学習教材として使いました。
午前問題は、前に受験した6年前から出題内容の傾向が少し変わっているのが実感できました。アジャイル開発とか。
6年前に受験したときに使っていたものです。ちょっと古いかな?と思いつつ今回の勉強では4回分(平成26年秋〜平成28年春)を解きました。
【アイテックIT人材教育研究部】(アイテック)¥3,630(税込み)
過去問ではなく、オリジナルの問題集です。
午前試験の模擬問題だけ解きました。
午後試験の模擬問題も解きたかったのですが、時間がありませんでした。
【小口達夫】(アイテック)¥3,740(税込み)
午後問題についてかなり詳しく解説されています。が、時間がなくて使いませんでした。
これも6年前に受験したときに買ったものです。結局今回も使いませんでした。。。
滋賀県の受験会場
大津プリンスホテルでした。
平成28年秋期に受験したときは、いろんな試験の会場として定番の「立命館大学びわこ・くさつキャンパス」だったのですが、今回もそのつもりをしていたら、受験票が届いて書かれている試験会場を見て「あれっ!?」となりました。
大津プリンスホテルのJRの最寄り駅は「膳所駅」で、歩いていきました。15分から20分くらいだったと思います。
試験が終わった後、エントランスから大津駅までのシャトルバスが出ていました。行きも大津駅からならシャトルバスに乗れたのかな?
受験票には「大津プリンスホテル」としか書かれていなく、実際現地に着いてもどこにいけばいいのかわかりませんでした。エントランスに入って、受験者っぽい人が向かう先に付いていったら会場にたどり着きました。
せめて会場名か、案内図を設定しておいてほしかったです。。。
試験場は、とても天井が高い宴会場でした。よく考えたら、コロナ以後で、多数の人が集まる場に出てきたのはお初でした。
白いテーブルクロスが敷かれた長机に2名ずつ着席する形で、机には厚紙の下敷きが置かれていました。
立命館大学びわこ・くさつキャンパスはJR南草津駅からバス乗車が必須(徒歩だと40分以上かかるのではないかと、、、)なのが面倒だったので、私は大津プリンスホテルが会場のほうがいいかなと思いました。
試験結果
午前得点
72.50点
午後得点
67.00点
午後試験はギリギリでしたが、合格できました。
午後試験で選択した科目
問2(経営戦略)、問9(プロジェクトマネジメント)、問10(サービスマネジメント)、問11(システム監査)
という、すべてマネジメント系分野を選択してしまいました。。。
テクノロジー系を避けたのは自分としては負けた感じがするのですが、問題をざっと見て、試験に合格するという観点から判断したところ、このような選択になりました。
合格証書
文字の印刷がうすく、インクジェットのようです。。。