2021年4月4日

ディーラー扱いの自動車保険を契約した

スイフトスポーツ(ZC33S)をスズキのディーラーにて新車購入するにあたり、ディーラー扱いの自動車保険(東京海上日動トータルアシスト)を契約しました。

本記事の内容は2021年3月末日におけるものであり、言及している事柄については読者が参照した時点では異なっている可能性があります。
正確な情報について、各サービス提供会社による最新のものをご確認ください。

ネット保険と比較してディーラー扱いの自動車任意保険は高いのか?

ネット保険のCMでは「保険料を抑えられる」ことをPRの一つにしているものがあります。
またネット上のユーザーの声も「ディーラー保険は高い」という声が多いように思います。

今回、私がディーラー扱いの自動車保険を契約するに当たり、条件等を調べて検討したところ、
あくまでも私の条件の場合(契約車両、年齢、居住地など)に限った話になりますが、

契約内容(条件、補償)が同じであれば、保険料はディーラー扱い保険もネット保険もあまり変わらない


という結論になりました。

なぜディーラー扱いの保険は高く見えるのか、それは、

ネット保険を基準に考えると、ディーラー扱いの保険は選択できる保証内容の幅が狭く、結果として「高い」という印象になる


ということがわかりました。

しかし、補償内容の選択肢は同じではない

保険会社によって同じ目的の補償でも、その適用範囲が異なっています。
私がこれまでに利用してきたネット保険(ソニー損保、SBI損保)の契約内容からいくつか挙げると、

運転者の年齢条件

自分以外の運転者も保険の対象とする場合に、その対象となる年齢の選択肢が各保険会社によって異なります。

東京海上日動 ソニー損保 SBI損保
・年齢を問わず
・21歳以上
・26歳以上
・35歳以上
・年齢を問わず
・21歳以上
・26歳以上
・30歳以上
・年齢を問わず
・21歳以上
・26歳以上

年間走行距離

年間走行する距離によって保険料が変わるかどうか

東京海上日動 ソニー損保 SBI損保
なし 距離区分あり 距離区分あり

自転車事故の際、相手方への補償

自動車ではなく、自転車の運転中に加害者となってしまった場合、相手方への補償です。
「個人賠償責任補償特約」を結ぶことで補償されます。

SBI損保では「自転車事故補償特約」という独立した特約があります。
私の場合、賃貸の火災保険に「個人賠償」を保証する内容が付帯しています。ただし、自転車事故は補償の対象外となっています。
このような場合はSBI損保であれば「自転車事故補償特約」を選択することで、保険間の補償の重複をなくし、保険費用を抑えることができます。

東京海上ではこの「個人賠償責任補償特約」における補償内容がネット保険よりも充実しています。

東京海上日動 ソニー損保 SBI損保
無制限(国内)、1億円(海外) 1億円(国内のみ) 1億円(国内のみ)

ロードサービス

補償ではないですが、わかりやすい違いとして車両トラブル等の際に利用できるロードサービスの内容や程度の違いがあります。
各保険会社のWebページを見れば他社との差別化を図っているのがわかります。
例えば、
・車が動かなくなった時の牽引距離
・保険が満期の際、契約を継続するとロードサービスの内容がグレードアップ
などです。

ディーラー扱いの保険の条件に合わせてネット保険で見積を取ると、、、

前述のように各保険会社、補償の選択内容や範囲が異なるため、全く同条件にすることはできませんが、ディーラー扱いの保険の補償内容になるべく近くなるようにネット保険で見積をとると下記のようになりました。

2021年3月上旬時点
内容 東京海上日動 ソニー損保 SBI損保
保険料 ¥70,870 ¥67,280 ¥58,210
車種 スズキ スイフトスイフトスポーツ(ZC33S)
等級 17等級
運転者の条件 35歳以上 30歳以上 26歳以上
運転者の範囲 本人限定
対人賠償 無制限
対物賠償 無制限
人身傷害
(搭乗中のみ)
5,000万円
搭乗者傷害 なし
無保険車傷害傷害 2億円 無制限 2億円
車両保険種類 一般車両
車両保険金額 220万円
車両自己負担額 5-10万円
特約
新車新価保険特約 220万円 220万円
(『新車買替特約』)
設定なし
全損時諸費用保険金特約 あり
※東京海上とソニー損保は自動セット
弁護士費用補償特約
(自動車事故のみ)
あり
※東京海上とソニー損保は自動車事故以外の日常生活上の事故も対象にするオプションも選択できる
個人賠償責任補償特約 あり
※無制限(国内)、海外1億円
あり
※1億円(国内)、海外は対象外

保険料としてはSBI損保が他2社に比べて大幅に安くなっていますが、『新車新価保険特約』にあたる特約設定がないことが大きいと考えられます。
こうして見ると、ディーラー扱い保険の保険料が特段高い、というわけではないことがわかりました。

ディーラー扱い保険を選ぶ理由は

・長期契約(3年)が可能で、万一保険を使うことがあっても契約期間内は支払い保険料が変わらない
・保険修理の際、ディーラーの担当者が窓口になる
・スズキのディーラー扱い保険に入ると、『ちょい得プラン』というバンパー傷修理が¥1,000で受けられる(微妙な)サービスが付いてくる
というメリットがあります。

「保険料」を絶対条件とするならネット保険に軍配が上がりますが、トータルで見た時にはディーラー扱い保険にもネット保険にない長所があると言えます。

私は最初はディーラー扱いの保険を契約するつもりはありませんでした。
しかし、今回は新車の購入であり、補償を充実させたほうが安心だと思ったので、同じような補償内容でネット保険とあまり保険料がかわらないのであればディーラー扱いの保険を契約しようという結論になりました。

これまでに乗ってきた中古車のホンダ・ライブ(JB5)は通勤車という感覚で、登録17年目の塗装剥がれやバンパー、ボディの傷(ほぼ前オーナーによるものですが。。。)などがあり、事故の際の修理代のことなどは考慮していませんでした(修理代が高ければ、また安価な中古車に乗り換えれば良い、という考え)。

スポーツタイプの新車で、通勤以外でも頻繁に乗る動機になりますし、それに伴いリスクも高まります。
万一の際の修理代も気にすることになり、これまでの自動車保険に対する考え方も変わりました。

各種補償内容の調整が利くのが「ネット保険」と言える

ディーラー扱い保険
あまり細かい事を考えず、充実した補償内容にしたい。
ネット保険
自分以外に車を運転させる状況にある人、年間走行距離が少ない人など、人それぞれの状況によって補償内容を調整して保険料を抑えることができる。

といったところでしょうか。

契約中のネット保険を途中解約した

SBI損保を途中解約しました。Web上の手続きだけで済みました。

解約返戻金

12月下旬の保険開始契約で、3月の納車日付で解約手続きをしました。
1年契約で一括前払いを条件とした保険料を払っているので、それを途中解約すると返金される保険料は当然支払い済みの保険料を月割りした金額よりも少なくなります。
途中解約で還ってくる保険料の額については、「短期料率」というものが決まっており、1ヶ月単位で戻ってくる保険料が変わるので、1日でも超えると還ってくる金額が変わってしまいます。私はよく考えていなかったため、微妙に契約日をはみ出て1ヶ月分少ない解約返戻金になってしまう納車日にしていたので、ディーラーの営業さんにお願いして納車日を数日早めてもらいました。

「納車日」を旧保険の解約日に&新しい保険の契約日に

旧保険の解約日&新保険の開始日を同日にすることで、その日は新旧どちらの車も補償されるようです。

途中解約で保険会社の切り替えをすると、等級の進みが遅れる

契約中の保険の開始日がいつなのかにもよりますが、私の場合12月が開始日なので、納車の3月に保険を途中解約のうえ、新しい保険に乗り換えると、12月〜3月までのカウントはリセットされて、3月の新しい保険の開始日が次回の等級アップ時期となります。

結局は高く付く

ディーラー扱いの保険は補償内容が充実しているとはいっても、絶対的な支払額は激増しているのでスポーツタイプの新車を買うということは、お金がかかるってもんです(^o^)。
旧保険料
ホンダ ライフ(JB5):¥29,460

新保険料
スズキ スイフトスイフトスポーツ(ZC33S):¥70,870

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